


今回は「ドルアーガの塔」について昔のお話を伺うに際し、初版の「ドルアーガの塔」の開発者でもあり、現在オンラインゲーム版「ドルアーガの塔」のスーパーバイザーである遠藤雅伸さんと、現在オンラインゲーム版「ドルアーガの塔」のプロデューサーを務めていらっしゃる井坂宗慈さんにインタビューしました!
――初版「ドルアーガの塔」開発にあたっての背景などを教えてください。
遠藤雅伸(以下、遠藤):「ドルアーガの塔」は1984年にアーケードゲームとして出たのが初めで、僕自身は81年からゲームを作り始めていてRPGを勉強していく中で、どうにかしてアーケードゲームの中にRPGを取り入れられないかと思い「イシターの凱旋」というゲームを作りました。ただこれはRPG色が強くて、まだRPGが浸透していなかった当時の日本ではそのままやっても無理だろうと思い、アクション性があり、且つ謎解き要素が含まれるものを企画した結果「ドルアーガの塔」が生まれたというわけです。
――なぜ塔というアイディアが浮かんだんですか。
遠藤:構成を考えた時に偶然池袋のセミナーに出ていて、外のできたばかりのサンシャイン60をみて「塔だ!!」と(笑)。「塔はやっぱり60階だ!!」と思ってそのままゲームに反映させました。
――初版「ドルアーガの塔」のストーリーは?
遠藤:邪神ドルアーガが住んでいる塔に恋人カイが捕らえられてしまい、主人公のバビリム国の王子ギルがカイを助けるためドルアーガの塔に挑んでいき、最後ドルアーガを倒し、恋人を助けるというハッピーエンドのストーリーになっているんです。
――アーケードゲームなのにちゃんとストーリーがあってエンディングもあるんですね!
遠藤:実は私が「ドルアーガの塔」を作る前に同じくアーケードゲームの「ゼビウス」という作品を作ったんですが、それにはエンディングがなく、ゲームのうまい人になってくると一回6時間もゲームセンターで台を独占してしまったりするのがざらにあったんですよ! そんなこともあり次からはエンディングをちゃんとつけようと「ドルアーガの塔」にはエンディングをつけました(笑)。
――初版からオンラインゲームが登場するまでの過程の中で、他にはどのようなプラットフォームから出されましたか。
遠藤:アーケードの次にファミコン版、PCエンジン版などがでましたが、そのほかにもさまざまなプラットフォームに移植されました。でも中には移植していく中で、初版とは雰囲気の違う作品になり、「こんなのドルアーガじゃない」っていう人もいたんですけどね(笑)。
――「ドルアーガの塔」を進化させていく過程の中で気をつけたことなどありますか。
遠藤:初版の「ドルアーガの塔」は少し不親切なゲームだったので(笑)、移植していくにあたっては初めてゲームをする人のことを考えて、誰でも気軽にできるようなゲームにしていこうというのはありました。
――さまざまなものに移植され、オンラインゲーム版がサービス開始されましたが開発にあたっての背景をお聞かせください。
遠藤:元々オンラインゲーム版を作る前にアニメを作る話がありまして、そのアニメ企画は2005年の11月にスタートしたんですが、それに合わせてMMORPGも作ってしまおうという話が出て、始めることになったんです。
――ストーリー的には初版と比べて変わった部分がありますか。
遠藤:そうですね。ちなみにアニメのストーリーがオリジナルストーリーの80年後のストーリーだという設定になっていたので、最初のオリジナルのゲームとアニメの中間のところに位置する時間帯でやっていこうという前提がありました。
――昔の「ドルアーガの塔」をやったことがある人がオンライン版をやってみて懐かしいと思えるようなポイントはありますか。
井坂宗慈(以下、井坂):地名や建物の名称、敵キャラクターなどは懐かしく感じていただけるポイントではないかと思います。
――初版と比べてオンラインゲーム版が引き継いでいる色あせないゲーム性というと、どのような点があげられるでしょうか。
井坂:それは何と言っても塔の中の謎解きではないかと思います。塔の謎はオリジナルゲームを今の時代に持ってくるとこんな感じだよねっていうそのものズバリですね!
――では逆に、初版と比べてどのような点が違いますか。
遠藤:アーケードゲームの時は誰かが謎を解いたときにゲームセンターに置いてあるノートにみんな書きこむんですよ。だから当時はその謎解きを通じてゲームセンターごとにコミュニティーができていたんです。それが更にはゲームセンター同士の戦いになって「あそこのゲーセンで宝箱が出た!」って聞くとそこのゲームセンターにスパイしに行く人がいたりとか(笑)。
でもオンラインゲーム版では謎解きの情報の共有がインターネットを通じてできるので、とにかく情報量が多いですね。
――今後の方向性をお聞かせください。
遠藤:僕としてはとにかくきちんとしたストーリーにそって物語を展開していくことですね。なぜそうなったのかというところをちゃんと説明しきって終えることのできるストーリーを作っていくということが僕の方向性になるかと思います。
井坂:ゲーム的には、今後ももちろんアップデートを実施をしていきますが、やはりオンラインゲームなのでコミュニティー要素を大事にしたいと思っています。たとえば、塔を登るのにパーティーを組んで、パーティー内でそれぞれの役割があってようやく塔の謎が解けるといったようなことも、現在ギミックとして入っているので、今後もそういった要素をどんどん取り入れていきたいですね。
インタビュー後、遠藤さんにも引き続きお付き合いいただきながら実際に「ドルアーガの塔」をプレイしてみました!
私はギルの衣装をお借りしました。遠藤さんのキャラクターは実際の遠藤さんにそっくりでビックリしました(笑)。
――さまざまなものに移植され、オンラインゲーム版がサービス開始されましたが開発にあたっての背景をお聞かせください。
まずはじめに向かったのがドルアーガの塔です。
パーティーを組んだ方がコミュニケーションがあって楽しいということもあり、遠藤さんや「ドルアーガの塔」を楽しんでいる熟練のプレイヤーさん達と一緒にプレイすることになりました。
これがオンラインゲーム版「ドルアーガの塔」の外観です!! 暗雲が立ちこんでいる塔には強力なモンスターたちが待ち受けていると思うだけで、ドキドキしてしまいます。

いよいよ塔の中へ!
塔の中で初めに待ち受けていたのは懐かしのグリーンスライムでした。思ったよりも大きくてビックリでした!
塔の中にはほかにもこんな懐かしのキャラクターも!

塔の中を堪能した後、フィールドへ。
フィールドでは偶然イベントが行われていて、普段ではあまりお目にかかれない貴重なモンスターもいました。
強ければ強いモンスターほど仲間と協力して戦い、さまざまな人たちとコミュニケーションをとりながらゲームを進行できるのがオンラインゲームの醍醐味ではないでしょうか。
今回の取材では、誰よりも楽しそうにプレイをしている遠藤さんの横顔を見て、遠藤さんの「ドルアーガの塔」に対する愛情をとても強く感じました。
開発されてから何年も経っても、作った人に愛されているゲームがとても魅力的に感じました。
もしかしたらゲーム内で遠藤さんに会えちゃうかもしれない
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